Minecraft Bedrock Edition のサーバーを立てる

January 07, 2023 - game minecraft bedrock edition gcp rathole

概要

Minecraft Bedrock Edition のサーバーを立てます。

クライアントはサーバーに GCP のリバースプロキシを介して接続するため、サーバー側のネットワーク(LAN)内でポート開放する必要はありません。

GCP

GCP のファイアウォール、リバースプロキシ、DNS を設定します。

ファイアウォールの設定

VPC ファイアウォールのルールを作成します。

サイドメニューから VPC ネットワーク の ファイアウォール 選択します。
ファイアウォールルールを作成 を選択します。

項目に次の値を入力し 作成 ボタンを選択します。

項目名	入力値	備考
名前	minecraft	任意の値
説明	minecraft のルール	任意の値
ターゲットタグ	minecraft	任意の値
送信元 IPV4 範囲	0.0.0.0/0
プロトコルとポート > 指定したプロトコルとポート > UDP	19132	UDP チェックボックスにチェックを入れる

リバースプロキシの設定

Compute Engine で rathole を起動してリバースプロキシを立ち上げます。

Compute Engine のインスタンスは Google Cloud の無料プログラムを参考に設定します。

サイドメニューから Compute Engine の VM インスタンス 選択します。
インスタンスを作成 を選択します。

項目に次の値を入力し 作成 ボタンを選択します。

項目名	入力値	備考
名前	instance-1	任意の値
リージョン	オレゴン: us-west1
マシン構成 > シリーズ	E2
マシン構成 > マシンタイプ	e2-micro
ブートディスク > OS	Ubuntu
ブートディスク > バージョン	Ubuntu 18.04 LTS
ブートディスク > ブートディスクの種類	標準永続ディスク
ブートディスク > サイズ (GB)	30
ファイアウォール > HTTP トラフィックを許可する	許可	チェックボックスにチェックを入れる
ファイアウォール > HTTPS トラフィックを許可する	許可	チェックボックスにチェックを入れる
詳細オプション > ネットワーキング > ネットワークタグ	minecraft	ファイアウォールのターゲットタグを入力する

作成したインスタンスの SSH を選択し SSH 接続します。
インスタンスのポートを開放します。2333 は rathole 、 19132 は minecraft のポート番号です。
```
sudo ufw allow 2333
sudo ufw allow 19132
sudo ufw reload
```

rathole の設定ファイル server.toml を作成します。詳細は readme を参照してください。

# server.toml
[server]
bind_addr = "0.0.0.0:2333"

[server.services.mc-be]
token = "mc-be-token"
type = "udp"
bind_addr = "0.0.0.0:19132"

rathole を起動します。

sudo docker run -it --rm -p 2333:2333 -p 19132:19132/udp -v "/home/st-little/server.toml:/app/server.toml" rapiz1/rathole:latest --server /app/server.toml

予算の設定

サイドメニューから お支払い を選択します。
お支払いのサイドメニューから 請求先アカウント を選択します。
お支払いのサイドメニューから 予算とアラート を選択します。
予算を作成 を選択します。
項目に次の値を入力し 終了 ボタンを選択します。

項目名入力値備考

範囲 > 名前 minecraft 任意の値

金額 > 目標金額 1000 予算の上限金額

項目名	入力値	備考
範囲 > 名前	minecraft	任意の値
金額 > 目標金額	1000	予算の上限金額

DNS の設定

Cloud DNS を使用してドメインを設定します。

サイドメニューから ネットワーキング の Cloud DNS を選択します。
ゾーンを作成 を選択します。
項目に次の値を入力し 作成 ボタンを選択します。

項目名入力値備考

ゾーンのタイプ公開

ゾーン名 mc-zone 任意の値

DNS 名 DNS 名の接尾辞

説明 Minecraft DNS 任意の値
作成したゾーンを選択し ゾーンの詳細 を表示します。
レコードセットの追加 を選択します。

項目名	入力値	備考
ゾーンのタイプ	公開
ゾーン名	mc-zone	任意の値
DNS 名	DNS 名の接尾辞
説明	Minecraft DNS	任意の値

項目に次の値を入力し 作成 ボタンを選択します。

項目名	入力値	備考
DNS 名	DNS ゾーンのサブドメイン
リソースレコードのタイプ	A
IPv4 アドレス	VM インスタンスの外部 IP	`リバースプロキシの設定` で作成した Compute Engine のインスタンス

Minecraft BedrockEdition のサーバー

Minecraft BedrockEdition のサーバーを立ち上げます。

準備

Minecraft に必要なフォルダ、ファイルを作成します。

フォルダを作成します。

フォルダ名備考

volume ワールドデータ用のフォルダ

フォルダ名	備考
volume	ワールドデータ用のフォルダ

rathole の設定ファイル client.toml を作成します。詳細は readme を参照してください。

# client.toml
[client]
remote_addr = "myserver:2333"

[client.services.mc-be]
token = "mc-be-token"
type = "udp"
local_addr = "mc:19132"

コンテナ

サーバーのコンテナを作成、起動します。

コンテナの定義を作成します。 WHITE_LIST_USERS にログインできるプレイヤーを記述します。

version: '3.7'

services:
  # https://github.com/itzg/docker-minecraft-bedrock-server
  mc:
    image: itzg/minecraft-bedrock-server
    container_name: minecraft-bedrock-server
    environment:
      EULA: "TRUE"
      VERSION: LATEST
      SERVER_NAME: "mc-be"
      GAMEMODE: "survival"
      DIFFICULTY: "normal"
      ALLOW_CHEATS: "false"
      MAX_PLAYERS: 5
      WHITE_LIST: "true"
      WHITE_LIST_USERS: ""
      VIEW_DISTANCE: 8
      DEFAULT_PLAYER_PERMISSION_LEVEL: "member"
      OPS: ""
    stdin_open: true
    tty: true
    volumes:
      - /mc-be/volume:/data
    networks:
      - internal

  # https://github.com/rapiz1/rathole
  port_forwarding:
    depends_on:
      - mc
    image: rapiz1/rathole
    restart: unless-stopped
    command: ["--client", "/app/client.toml"]
    tty: true
    volumes:
      - /mc-be/client.toml:/app/client.toml
    networks:
      - internal

networks:
  internal:

コンテナを起動します。
```
docker-compose up
```